PだのKだの、いろいろな呼び名・通称

 福祉の仕事をしていると、いろいろな呼び方が・通称があります。一般的なのが「ワーカー」です。精神保健福祉士はPSW(Psychiatric Social Worker)なので「Pさん」。医療ソーシャルワーカーはMSW(medical social worker)で「Mさん」とはあまりいわないですが、精神科以外の医療機関で働くソーシャルワーカーで社会福祉士資格の人が多いです。社会福祉士は「Sさん」とはいわず、なぜかPSWだけ「Pさん」です。社会福祉士と精神保健福祉士の両方の資格を持つ人もおおいですし、「Pさん」も精神科の病院でだけ働いているわけではありません。ちなみにケアマネージャーは「ケアマネ」さんですね。

 司法福祉の仕事をするようになり楽しく感じたのは、刑事司法に関係する関係者の呼び方(書き方)です。ピーからケーに連絡してとか、ビーに依頼とか、エーの調書とかです。ピー(P)は検察官(Prosecutorの頭文字)、ケー(K)は警察(Keisatsu)、ビー(B)は弁護士(Bengoshi)、エー(A)は被疑者・被告人(Accused)だそうです。裁判官はJ(Judge)ですが、事務官もJになるだろうと思ったらGでした。副検事はエスピー(SP:Sub-Prosecutor-和製英語)です。被害者はブイ(V)(Victim)ブイ支援と言ったりします。他にも、このような略はあります。SKSというのが精神鑑定嘱託支援班(Seisin Kantei Shien)です。これらの呼び方はよく飛び交います。日本語、英語ごちゃまぜです。ちなみに弁護士会に障害について研修を受けた弁護人名簿がありSH名簿といいます。Sは障害者のようですがHがわかりません。何回か聞いているのですが、記憶できないです。

 このように元の言葉が長いからか、早く話すためにかは不明ですが略されることが多く、慣れないとうろうろしてしまいます。日本語ですが、「ろくろく」は「録・録」で取り調べの録音・録画で、「ろくしゅ」は「録取」で被疑者・参考人などの供述を供述調書などに書き取ることだそうです。「逆送」は家庭裁判所から、調査の結果刑事処分相当と認め、決定したら検察庁検察官に送致することだそうです。

 刑事司法ソーシャルワーカーの皆さんは、これらの言葉が飛び交いうろうろすることもあるかもしれませんが、慣れでしょうか、慣れですね。(小林)