保護司を扱ったドラマ

 ここしばらく保護司を扱ったドラマがつづいています。NHKBSの「生きて、ふたたび 保護司・深谷善輔」、wowowの「前科者ー新米保護司・阿川佳代ー」、映画「前科者」(2022年1月28日全国ロードショー)です。2時間ドラマで、ときおり保護司が主人公になるストーリーはありましたが、こんなに見ごたえのあるドラマとして取り上げられるのは珍しいのではないでしょうか。

 wowowに加入していないので「前科者 ー新米保護司・阿川佳代ー」 は観ることができないのですが、 NHKBSの「生きて、ふたたび 保護司・深谷善輔」 は、8回すべて観ました。深谷善輔さんは元高校教師。同じ教師だった先輩保護司から推薦されて保護司になったという設定です。ドラマ全体の中心対象者はひきこもりの息子さんを殺したおかあさん。他に殺人、万引き累犯の方々が対象者として出てきます。いかにも再犯しちゃいそうな場面だったり、マスコミが記事にするために動いたり、観ていてなかなかつらいドラマでした。

 ネットに 深谷善輔さん 役の舘ひろしさんのインタビュー記事がありました。いろいろと書いてありましたが、一番気になったのが『今回は「とにかくかっこよくならないように」ということも意識した。』という一文で、保護司はかっこよかったらいけないのかと思いました。「西部警察」の石原軍団と比べたらそうかもしれませんが・・・。

 もう一つの 「前科者ー新米保護司・阿川佳代ー」 は観ていないのですが、コミックが出ていて、親切に事務所に5巻までおいていってくださった方がいるので、あるだけ読みました。こちらの設定が少し不思議ではあるのですが、ドラマや映画はけっこうおもしろいのではないかとおもいます。 

 いずれのドラマにもお決まりの、大きな事件があり対象者が再犯を疑われて逃げてしまうのですが、今回のドラマたちでもお約束のように出てきます。ただ、「前科者」のコミックでは薬物事件の人が葛藤するところはありますが、再犯を疑われて逃げるといった場面はなく、人間関係が面白いです。少年事件にならないよう未然に関係するという場面もあり、「家裁の人」を思い出しました。「家栽の人」は家庭裁判所の判事が主人公のコミック・ドラマです。そういえば、家裁調査官が主人公のドラマ「少年たち」もシリーズで続けられたドラマでした。

 ともかく、今回の保護司を扱ったドラマでは、更生、生きなおしといった言葉が再三出てきます。私自身も保護司ですが、なんとも面はゆい。そんなに力が入ったら、長くやれないだろうな、とも思った次第です。ついでに、保護観察官は特徴の無い良い人な感じになっています。「前科者」では北村有起哉さんがオーラを消したさっぱりとした顔つきになっているのがなんとも楽しいです。