税務署にて

 1ケ月ほど更新ができませんでした。総会や新しい事業でてんやわんやでした。総会が5月初旬に終了しましたが、2年ごとに役員改選の登記、毎年の税金申告と立て続けに行いました。(どちらの団体さんも同じですが)無事登記と申告ができました。

 税金は申告が、というか申告書の書き方が難しく、毎年税務署に予約をして書類を持って、教えてくださ~いと行ってきます。個人の確定申告は自力で行っていますが、団体のは書類がたくさんあって、初めから頭が動かない感じです。税務署の方はやさしく丁寧に、ここにこれを書いてと手取り足取り教えてくださいます。毎年、若い税務職員の方が教えてくださるのですが、今年は少し年配の方でした。「な~んにもわからない」と言うと怒られちゃうかなと少しドキドキしながら、「決算書はあるの?」の質問に「はいこれです」とだしますと、奥のご自分の席に戻りちゃっちゃと作ってきてくださいました。

 複雑なやりとりは何もなく、とてもスピーディで大変驚きました。さらに、いろいろな優遇制度のことも教えてくださいました。今まで、同じように面接で申告書を作っていたのに、だれも教えてくれなかった。こちらの問いかけた内容だけに返事をするだけだったのです。それはそれで、ぶっきらぼうでもなく、誠実そうでした。しかし、今年の方は、少し年配で、さわやかではないけれど、役立つ情報を進んで教えてくださいました。使うか使わないかは、当方の問題ですが、例年より時間もかからず、ありがたい、相談して良かったと思えました。

 福祉の相談はこれ以上が求められます。「Aですか?」と聞かれ「Aです。」ではなく、その方の主訴から抱えている問題のいろいろも伺い、対応していくことがもとめられます。その中には提案もあります。

 以前日本てんかん協会の機関誌の編集長をしていた時、編集のモットーは「使える機関誌」でした。福祉制度だけでなく、医療にしても、教育にしても、毎日の生活の工夫にしても、使える情報を載せることを意識していました。

 昨今、インターネット相談で、入力していくと相談先や機関を紹介してくれるものがあります。AI相談もあるとか。相談の方法もいろいろ幅が広がりますが利用者に相談して良かったと思ってもらえる対応をしていきたいものです。税務署で今年の申告をした、例年と変わらない結果でした、ということですが、ちょっと嬉しかった経験でした。